【子持ち看護師】三次救急と二次救急の病棟の働き方の違い。子育て中のおすすめは?

  • 転職を考えているけれど、規模によって働き方の違いはある?
  • 子育てしながら看護師するならどんな病院がいい?
  • 働くならやっぱり大きい病院がいいの?

病棟で働く看護師は、夜勤、多忙による残業、またキャリアアップ思考などから

一度は転職を考えた事があるのではないでしょうか。

今回の記事では、

  • 三次救急大規模病院(約800床)
  • 二次救急中規模病院(約150床)

で働いた経験のあるわたしの目線から、

  • 三次救急病院と比較した二次救急病院の働き方の違い
  • 子育てしながら働きやすいのはどちらか

を考えます。

結論からいうと、

わたしは二次救急病院が子育てしながら働きやすいと感じています。

目次

二次救急(中規模病院)の看護師を経験して感じたメリットと三次救急との違い

二次救急は既卒看護師が多い

三次救急など大病院では、

  • そもそも既卒看護師を募集していない
  • 夜勤ができないと採用NG

という所も多いです。

しかし

二次救急中規模病院は既卒ナースも積極的に採用している所が多いです。

既卒看護師は、総合病院に限らず施設、クリニック、訪問看護、など様々な経験をしています。

話を聞く事で、看護師の働き方って本当に幅広いなあと実感します

様々な職場を経験している人の話を聞くことは、自分の将来の働き方について考えるきっかけにもなります。

二次救急は子育て中の看護師が多い

既卒の看護師が多いことが一因かもしれません。

数年のブランクを経て就職する人も多いです。

私の働く中規模病院は半分以上が子育て中です。
役職者もほとんどがママナース。

子育てしながら働きやすい雰囲気なので、妊娠しても退職せず産休・育休を取得する人がほとんどです。

子どもの熱で急な休みをとることも多いのですが、皆お互い様、という雰囲気があります

ただ、

急なお休みが多いと病棟内が忙しくなりがちなのはデメリットです。

冬の感染症の時期は、仕方のないことですが子どもの熱でお休みするママナース率が増えがちです。

二次救急はコメディカルとの距離が近い

病院スタッフ全体の数が大病院と比べ少ないので、病棟で顔を合わせるスタッフも大体決まっています。

そのため

他職種とベッドサイドで自然な流れで患者さんについて情報共有や相談をしやすいです。

「この患者さん、食欲不振があってあまり食事が進まなくて。

何かいい補助食品なんてありますかね…」

といった感じでベッドサイドで会話するのも日常茶飯事です。

カルテ内での情報共有より圧倒的に分かりやすいですし、

多職種連携しやすい環境にあると思います。

二次救急では、看護師の仕事内容が幅広い

三次救急の大病院では分業化が進み、

  • リスクが高い処置は医師や研修医が行う
  • オペや内視鏡など病棟外での処置はその部署の看護師にお任せ

といったことが普通でしたが、

中小病院は全体の職員人数が少ないため、病棟看護師の業務がとても幅広いです。

そのため、

大病院では経験できなかった看護技術も経験することができます。

三次救急の救急病棟に数年いましたが、
二次救急へ転職して初めて経験する看護技術がたくさんありました。

具体的に、

わたしが三次救急病院では経験しなかったけれど二次救急病院で経験したこと

を挙げます。

(すべての二次救急病院に当てはまるわけではないと思いますので、参考程度にご覧下さい。)

リスクの高い処置

大病院では主に医師や研修医が行っていた処置ですが、病棟看護師が行います。

胃管挿入

挿入の指示が出たら病棟看護師が行います。

挿入後レントゲンでの位置確認は医師が行います。

医師が位置確認するまでは絶対に使用しません。

男性のバルーンカテーテル挿入

泌尿器系の既往歴がなければ、病棟看護師が実施します。

前立腺肥大や、過去に尿道損傷したことのある場合など

リスクのある場合は確認して医師が実施します。

リスクの高い処置を看護師が行うので責任を伴います。
しかし、様々な処置を経験できるのは、キャリアにプラスだと感じます。


このような処置は、在宅看護でも看護師が行う事が多いです

病棟外の看護師の仕事

大病院勤務の時は、病棟外で実施する検査や医療処置は患者さんを送り出すのみでした。

しかし中規模の病院は以下の経験もできます。

放射線科や内視鏡室で行われる検査や処置

CV挿入、消化器系の内視鏡検査、造影CTなどの検査中に病棟看護師が付き添います。

医師の介助や、患者の観察を行います。

経験することで、検査や処置についての理解が深まります。

処置中に直接観察できるので、検査室の看護師から申し送りで聞くよりも患者の状態を把握しやすいです。

注意点としては…

  • 検査の目的や実施中の観察項目・リスクなど確実に把握しておく必要がある
  • 受け持ちをしながら病棟を離れることもあるので、受け持ち患者の状況を他の看護師に申し送っておく必要があ

といったことが挙げられます。

手術前の処置

オペ前の臍処置、ルートキープも病棟看護師が行います

大病院では手術室看護師や医師が行うことが多いのではないでしょうか。

忙しい時間に20Gの太い針の点滴挿入は大変ですが、経験すればする程慣れてきて失敗も減ります。

三次救急病院は、急変時や輸血時に20Gのルートを挿入する程度でした。
そのため病棟での挿入頻度は少なかったです。

しかし二次救急病院では、手術や造影CTなどの検査でも病棟看護師が20Gのルートを挿入します。

転職してからルートキープの腕が上がりました。

ちなみに、三次救急で働いていたときは、ルートが取れないと

「研修医の先生にとってもらおう!」

が決まり文句でした。

しかし、二次救急ではそのような甘えは通用しません。

よっぽどの緊急事態でないかぎりは、病棟看護師がなんとかするしかない

という雰囲気です。

三次救急(大病院)勤務のメリットもある

分業化で基本的に決められた仕事である

中規模病院では全体の職員の人数が少なく、病棟看護師の仕事が幅広く

様々な経験ができるというメリットがありました。

しかし、

病棟内での仕事が増えてしまうため、デメリットに感じてしまう場合もあります。

大病院の方が、分業化が進み病棟看護師の仕事が限られているのでその分負担は少ないと感じます。

勉強会や研修の開催数が多い

大病院の方が職員や専門職種が多く、研修や勉強会も盛んです

医師やコメディカル等の他職種、認定看護師や専門看護師といった専門的知識を持つ人から学ぶ機会が多くあります。

強制参加であることもあるため、自分の時間を使いたくない…

という場合はデメリットとなりますが、

興味のある分野の知識を深めることがしやすい環境だと思います。

どんな職場でも、看護師の選択肢は無限大

総合病院勤務は忙しくてママには不向きと思われがちですが、そんなことはありません。

  • 母としての自分
  • 看護師としての自分

両方ともを大切にしながら、将来の選択肢を広げてくれる場所だと思います。

総合病院の規模の違いによる働き方を把握した上で、ぜひ自分に最適な職場を見つけてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次
閉じる